そこで、算数を教えているといくつかのポイントがあります。例えば、割り算ができないという子をいろいろ調べてみると実は引き算からできない。どうして引き算ができないかというと、桁上がり桁下がりの概念がよくわかっていない、というケースがしばしばあります。
そこで、今回、引き算を中心にこのごろの小学生の算数についてお話しようと思うのです。
まず、我々、いわゆるバブル世代(と呼ばれるのはいい思いを何もしなかった私にはすごく抵抗があるのですが)と違うのは、算数を教えるときに工夫して計算しなさい言うことを教えているようです。
例えば、
29x8=(30-1)x8=240-8=232
というのが典型でしょうか。我々のころと違い計算機が発達したためか、力づくで間違えないように計算するというより、工夫して計算するということを勧めるよようになっています。
ほかに
300÷25=(300x4)÷(25x4)=1200÷100=12
などですね。
割り算の説明もよく工夫されています。ある教科書の例を参考に説明すると、
57枚の折り紙があります。これを3人に分ける場合、
1)10枚ずつの折り紙の束をひとつずつ3人に配る
2)残りの10枚の束二つをばらばらにし、ばらばらになった折り紙27にする。
その27枚の折り紙を3人にそれぞれ9枚ずつ配る
というように、まず、上の桁から割り算を行うと効率が良いということをうまく説明しています。
しかし、この場合問題になるのが引き算。桁上がり桁下がり、という概念がよくつかめていないお子さんは、割り算を行う際の引き算からすでにうまくできずつまづいてしまうという場合が多いようです。
次回は、本題の引き算についてお話します。
0 件のコメント:
コメントを投稿